初期(162?) 中期(AS100?) 後期(AS110)
気がつくと長い間更新していませんでした.
実はこの一週間はコンピュータの前に座っていた時間は結構長いかも知れません.
先日,初期オメガを手に入れ損ねた話はしましたが,その後粘って後期のAS110を落札することができました.つまりは,その間,色々と調べ物をしていた訳です.
アメリカンセルマーに関してはWikipediaにも書いてあるのですが,Mark VII以降は結構混沌としているみたいですが,Mark VIやVIIを作った技術者たちが解雇されるまでの間に作ったモデルが存在し,オメガと呼ばれるものになるようです.
ただし,オメガは正式な型番では無く,アルトでは162やAS100, AS110などと呼ばれていたみたいで,'90以降に復刻したΩのマークが入った本当の意味でのオメガとは異なります.
('82−83年のオメガの生産の後もAS300や500などといういわゆるstudentモデルやbundyといわれるシリーズもあるようです.混乱をあおるかのようにLaVieはAS250ですし,LaVoixというモデルはAS220となっています.)
それではどこまでをオメガとするのかは結構難しいようにも思うのですが,人によってはいわゆるアメセルとセルマーUSAは別物との解釈をしてますし,難しいところです.
では,セルマーUSAのAS110はオメガかと聞かれると私にはよくわからないとしか答えられません.少なくとも,私が確認できたところではシリアル番号は821xxx, 824xxx, 829xxxと書かれたもので,各々にSelmer USAの文字がベルにあり,型番の表記はなし.彫刻の模様が微妙に異なり,多分1000番台が162に相当し,4000番台と9000番台はAS100と呼ばれるものに相当しそうです.私が落札したAS110は831xxxなのでWikipediaに従うとオメガに入るのかも知れませんが,あまりこだわってもしょうがないと思っています.
基本的にはセカンドの楽器として手ごろな値段で手に入れられるものであることが必須条件で,設計はよいものの,もともとの作りには混沌とした時代の中で製作されたもので,個体差がかなりあるようなので,その辺を調べてみたいというのもあります.元々の設計は良いので調整次第では非常によいとの話もありますので,届き次第,色々見てみたいと思います.
ConnやKingの話もあるのですが,それは後日ということで.
(追記:AS210というのもあるらしい.シリアルは129xxxxなので,結構最近のモデルでしょうか.100番台とは異なり,調べるとかなり多くヒットします.$2000前後で取引されているようです...高い...)