2008年04月05日

ソプラノ on eBay

ずいぶんとご報告が遅くなりましたがAS110のとりひきは無事に終了いたしました.
見ていただいていた方々,感謝いたします.

さて,風邪ひいたり,仕事が忙しかったりで更新がままならなかったのですが,いくつか動きがありました.

実は先日仕事でアメリカに行ったのですが,たまたま直前にチェックしていたeBayのソプラノサックスが出張先とからの出品だったので,local pick upを条件に落札し,引き取ってきました.
帰るまで待てないので,当然ソプラノ用のリードを購入してもっていき,ホテルの部屋で試しに吹いてきました.(もちろん大きな音は出せないので,ピアニッシモでのチェックでしたが)

年代ものですが,ラッカーのハゲもほとんど無く非常にいい状態でした.もちろんdent(くぼみ)も無し.
時代物ですから,パッドやコルクは一部交換が必要かなと思っていますが,交換されているコルクもあるみたいなので,一部不完全なコルクやフェルトの交換だけでも当面はいけそうな状態です.

そのうち,メンテの作業に入ることになると思いますので,そちらのほうは,また報告します.

今のところ,右手サイドキーを押したときに連動するはずのキーのコルクが取れているので,そこから上の音が不完全なのと,F以下の音が出にくいときがあるのでキーのタイミングが少しずれているのかもしれません.リークライトでざっと見たところでははっきりしたリークはなさそうでしたが,まだ時差ぼけが取れてないので,すっきりした頭でじっくり観察し直してみます.

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2008年02月24日

練習の楽譜

AS110のオークションは落札価格に届かず終了してしまいましたので,当分お蔵入りですかねぇ.
急ぐつもりもないので.

さて,アルトサックスを始めてやっと1年ですが,だいぶ吹けるようになったと同時に,練習不足が悩みの種です.やはり,時間を気にしつつ練習しなければいけないのは問題ですねぇ.
eSaxを使っても,夜遅くの練習はちょっと無理かな.

練習の楽譜は色々ありますが,サンボーンの楽曲はいつかは吹いてみたい.手持ちの楽譜はありますが,CDを聴いているとテーマぐらいはなんとか吹けそうに思いますが,サックスで吹くのには難しい音域であったり,早いパッセージで音を抜くとぜんぜん雰囲気が出なかったり...まだまだ先は長そうです.
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2008年02月17日

AS110 アメセル? Selmer USA?

以前にAS110がオメガかどうか判らないと書きましたが,オメガの定義が非常に曖昧であるため,その最も後期にあたるAS110は微妙な立場であるためにあえて明言を避けた部分があります.アメリカの販売店でオメガと呼ばれていたモデルがAS110までであるのは確かなようですが,アメリカ製か否かで分けたほうがより理解しやすいかもしれません.
アメリカン・セルマーの終末モデルとして1982年から83年に作成されたとされるオメガですが,その最終モデルがAS110となります.いわゆるアメセルとSelmer USAが混乱を招いているようですが,アメセルとは日本で呼ばれている通称であり,昔からSelmer USAであったと考えたほうが混乱は少ないでしょう.アメリカの職人が83年に大量解雇されますが,それまでに作り続けられたモデルということです.

ではいわゆるアメセルとSelmer USAが区別される理由は何かというとアメセルと呼ばれるものが材料をフランスから輸入しアメリカでアメリカの職人により組み立てられたものを言うのに対し,アメセル以降のものは生産が台湾に移っていることです.

オメガで言えば162, AS100, AS110までがアメリカ製でシリーズとしてはこれで終了し,AS220(LaVoix)のシリーズから台湾に生産拠点が移っているようです.


AS110まではプロモデルとしてフランス製のserie IIと並行して販売されていたようで,価格設定はserie IIより若干高かったとのこと.一方でコルクの取り付け方などは最後の混乱の中にあったためか雑とのコメントもありました.恐らくこのあたりは個体差が大きい部分でもあるのかもしれませんが,私が持った一台はかなり良い精度のものだったのかもしれません.


AS200以降はシリアル番号も全く異なってきており,Ωの刻印を有するstudent model(MG 296)は当然全くの別物となっています.BundyやSTDモデルもあるようですが,これらはアメセル時代のものとは明らかにstudent modelとして区別されています.


ちなみに最近の台湾製のサックスの精度が良いこともあってかLa Voixのモデルも人気が出ているとか.現行機種でもありますのでオークションで見かけることは殆んどないのですが,気になる機種ではあります.

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2008年02月16日

AS110 Yahooオークション

さて,先日お話したAS110ですが,オークションに出しました.
http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f59892778

です.

たまたまAS100が出品されていましたので,比較するのも良いかもしれません.

ネックによって音は変わりますが,手持ちのYanagisawa A992と比べると,やはりアメセルならではの音色はしっかり持っているのが判ります.
半分手放すのが惜しい気もしているのですが...
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2008年02月09日

AS110オークション

いろいろ勉強させてもらったAS110ですが,他に何台か楽器があるのでなかなか吹く機会がありません.本当はU字管の半田付けなどを試したいと思っていたのですが,状態が良いだけに手を出すのがためらわれそのままになっていました.

悩んだのですが,単なるコレクターアイテムにしてしまうのも勿体無いということで,オークションに出そうと思っています.手続きでオークションに出すにはもう暫らくかかりそうですが,先にここで告知しておきます.

もし,個別にリクエストがあれば考えたいと思います.

ラベル:サックス
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冬の練習

一通りの調整が終わってしまったので,サックスのリペアもどきの作業は今のところ休止中です.
ということで,もっぱら練習するほうが中心になってきていますが,本業の兼ね合いもあるので,いつも練習というわけにもいきません.そこで,少なくとも仕事への行き帰りの間にできることと思い,呼吸法の練習をしがてら歩いています.
冬になって結構励みになるのが,吐く息が白くなって見えること.これをできるだけ遠くまで届くように意識しつつ,息吸いと吹くときのスピードや方向に気をつけていると結構良さそうです.人がまわりにいて気が引けるときには,ひそかにタンギングの練習をしています.息を吹かずにやっていますから,本当のタンギングではないのですが,舌の運動とでもいう感じでしょうか.
本当は時間と場所を気にせず練習したいんですけどねぇ.
ラベル:練習 サックス
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2008年01月06日

マウスピースとリード

マウスピースとリードの関係が大事だというのは何回も書いてることですが,また,それを実感する出来事がありました.

メインで使用しているのはYANAGISAWAのラバー#6ですが,いつもメインの楽器と一緒にしているので,その他の楽器を使うときにはわざわざ引っ張り出す必要があり,もうひとつ吹きやすいマウスピースが欲しいと思っていたので,後藤楽器(Gottsu)さんの煤竹マウスピースを年末に購入しました.結論から言うと非常に吹きやすく音も良いマウスピースですが,リードとの相性にシビアなマウスピースでもあります.
当初,手持ちのYANAGISAWAと同じ#6なので,ほとんど同じ感じで吹けるだろうと思い,手持ちのリードでいろいろ試したのですが,最も番手の低いバンドレン2-1/2でなんとかコントロールできる感じでした.どうしようもなくGottsuさんにメールを出したところ,非常に丁寧な回答を頂き(Gottsuさん有難うございました),作成されているコンセプトがジャズ志向であり,リードが厚すぎるのが原因だろうとのこと.

お勧めを頂いた,RICO JAZZ select 2MEDを中心に2SOFTとLaVoz MSなどで試したところRICO JAZZ select 2MEDとの相性が抜群でした.LaVozのMSも良いのですが,やや音がこもる印象(ソフトな印象)でした.逆に同じRICO JAZZ selectでも2SOFTは柔らかすぎてコントロールしにくい感じでした.

マウスピースとリードそして自分自身との相性がいかに重要かを経験したわけですが,はじめにいろいろとこだわることをしなかったら,今でも吹きにくいマウスピースとリードで練習してた可能性もあります.楽に音が出ないときはマウスピースとリードをもう一度見直してみるのも良いかもしれません.
(リードが高いので初期の出費がかさみますが,一度いろいろなリードで自分なりのリファレンスを作っておくと,次にマウスピースを選ぶときには役に立つと思います.)

ちなみに,煤竹に合わせたリードをYANAGISAWA #6で試してみましたが,これもまた相性が悪く,やはりLaVoz Mに戻ってしまいました.
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2008年01月01日

あけましておめでとうございます

Conn_Chu_ArtistConn ChuBerry Artist - alto

あけましておめでとうございます.本年もよろしくお願いいたします.

年初めにConn ChuBerry Alto Artistの画像をアップしました.

Connは今はselmerに合併していますが,有名な楽器製造会社でした.メキシコに工場が移転する前の楽器は評価が高いのも特徴で,ワイヤー型のキーガードのものがそれに相当します.
Shooting Stars途中で製造が変わっているようで,キーガードがプレートのものはメキシコ(Nogales)産,ワイヤーのものがアメリカ(Elkhart)産です.

その前はモデル名が番号のものが多いのですが,6M/60M/61M/64MがアルトでVIIIの刻印がシリアル番号の上につくものが製造工程で良質と判断されたものと言われているようです.
また,このartistモデルのように精密な彫刻が施されているものがあることも特徴です.

この楽器はeBayで落札したのですが,キーパッドやフェルト,コルクがすべて取り外された状態でしたので,演奏できる状態まで持ってくるのに苦労しましたが,やはりビンテージの音がします.
大事なお気に入りのひとつです.

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2007年12月31日

今年最後のお勧め

29日投稿分で「今年お付き合いいただいた皆様」と書いたら「お付き合い」というキーワードにリンクが張られてしまってましたので修正しました.
(勝手にキーワードにリンクが張られるのがいいのか悪いのか...)
 
ということで,編集するついでに本年最後の投稿を追加します. 実は注文していたものが昨日届いたのですが,内容的には結構いいと思う教則本を手に入れましたのでご紹介します.
 
脱初心者!差がつくサックス・テクニック[CD付]
 
これ一冊ですべてが済むわけではないとは思いますが,色々な本やwebで調べた内容の中でも重要な事項は網羅されているようで,とても参考になります.図らずもリードとマウスピースのことが最初に書いてあったりして,間違いではなかったのだなと再確認しました.
ラベル:サックス 教本
posted by RIO at 00:45| Comment(0) | TrackBack(0) | アルトサックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月29日

感謝 感謝

気がつけば12月はあっという間に過ぎて,ブログの更新も出来ないままに今日になってしまいました...^^;
思えば3月から始めたサックスですが,きちんと続いているのは自分のことながら不思議です.演奏の練習だけでなく,リペアの真似事は自分自身がサックスを理解して吹くのに役に立ったと思います.思うように音が出ないときにはリークが絡んでることが多いのにも気づきましたが,最終的にはリードとマウスピースは奥が深いようです.

やはり,楽器本体によって基本的な音色の方向性は出るものですが,マウスピースとリードはとても大切な要素です.
楽器本体のキーバランス調整が悪いのは論外ですが,楽器本体が良くてもリードとマウスピースが合ってないと,同じように吹いても音が出なかったりミスします.
今メインで使用しているYANAGISAWA ラバー#6は選定してもらったことも大きい要素ではありますが,とても安定しており,このマウスピースでリードを色々試してみることでリードの個体差も判定できます.良いリードが見つかれば今度はそれを基準にマウスピースの良し悪しも判断できます.もちろん相性がありますから,リードの番手も色々変えて自分にあったセッティングにする必要があります.

私は音色にどちらかというとこだわってきたのですが,今年を振り返り,初心者という観点から音を出すということについて考えてみると,いくつかのポイントがあったように思います.

1.楽器の良し悪し.
 楽器の個体差というほどの微妙なものではなく,キーバランスがきちんと取れてリークがないということ.バネの硬さによって押さえているつもりでもトーンホールに隙間ができて息漏れして変な音が出たり,音が出ないということがあります.きちんとリペアマンに見てもらうことが重要です.特に右手でキーを塞ぐ時に音が出にくい場合は要注意です.

2.リード
 私はクラシック志向では無いので,音のクリアさよりは味のある音を目指しています.ですからリードの選択も2や2-1/2, 3などが多いのですが,初心者であまり知識が無いときにはついつい3-1/2など使用者が多いリードを選んでしまいます.リードの選択は常にマウスピースとの相性を考える必要があります.多少相性が悪くても咥え方や吹き方でコントロールはできますが,初心者は楽に音を出せるセッティングにするのが一番良いと思います.呼吸法などが身についてくれば,無理に意識してコントロールする必要もなくなってくると思いますので,アンブシュアを崩すリスクも少ないと思います.

3.マウスピース
 調整してもらったり,選定してもらったりしました.とは言え,自分の近くの知り合いにそういう人がいた訳ではなく,ネット上で縁があった方にお願いしました.リードとの組み合わせも試行錯誤しましたので,マウスピースだけの問題ではないと思いますが,マウスピースによって良い音が出せるポイントが違います.それには咥える深さや角度,唇での押さえ方,息の方向や早さなど色々な要素がありますので,実際に自分に会うかどうか使用してみる必要がありますが,私はリードとの相性もあってオーソドックスなセルマーS80*は殆んど使わずにYANAGISAWA ラバー#6に乗り換えてしまいました.
 他のマウスピースも試していますが,自分にあうマウスピースがひとつあると安心です.

と,いうことで.
今年お付き合いいただいた皆様に感謝いたします.
良いお年をお迎えください.

posted by RIO at 13:57| Comment(0) | TrackBack(0) | アルトサックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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