思えば3月から始めたサックスですが,きちんと続いているのは自分のことながら不思議です.演奏の練習だけでなく,リペアの真似事は自分自身がサックスを理解して吹くのに役に立ったと思います.思うように音が出ないときにはリークが絡んでることが多いのにも気づきましたが,最終的にはリードとマウスピースは奥が深いようです.
やはり,楽器本体によって基本的な音色の方向性は出るものですが,マウスピースとリードはとても大切な要素です.
楽器本体のキーバランス調整が悪いのは論外ですが,楽器本体が良くてもリードとマウスピースが合ってないと,同じように吹いても音が出なかったりミスします.
今メインで使用しているYANAGISAWA ラバー#6は選定してもらったことも大きい要素ではありますが,とても安定しており,このマウスピースでリードを色々試してみることでリードの個体差も判定できます.良いリードが見つかれば今度はそれを基準にマウスピースの良し悪しも判断できます.もちろん相性がありますから,リードの番手も色々変えて自分にあったセッティングにする必要があります.
1.楽器の良し悪し.
楽器の個体差というほどの微妙なものではなく,キーバランスがきちんと取れてリークがないということ.バネの硬さによって押さえているつもりでもトーンホールに隙間ができて息漏れして変な音が出たり,音が出ないということがあります.きちんとリペアマンに見てもらうことが重要です.特に右手でキーを塞ぐ時に音が出にくい場合は要注意です.
2.リード
私はクラシック志向では無いので,音のクリアさよりは味のある音を目指しています.ですからリードの選択も2や2-1/2, 3などが多いのですが,初心者であまり知識が無いときにはついつい3-1/2など使用者が多いリードを選んでしまいます.リードの選択は常にマウスピースとの相性を考える必要があります.多少相性が悪くても咥え方や吹き方でコントロールはできますが,初心者は楽に音を出せるセッティングにするのが一番良いと思います.呼吸法などが身についてくれば,無理に意識してコントロールする必要もなくなってくると思いますので,アンブシュアを崩すリスクも少ないと思います.
3.マウスピース
調整してもらったり,選定してもらったりしました.とは言え,自分の近くの知り合いにそういう人がいた訳ではなく,ネット上で縁があった方にお願いしました.リードとの組み合わせも試行錯誤しましたので,マウスピースだけの問題ではないと思いますが,マウスピースによって良い音が出せるポイントが違います.それには咥える深さや角度,唇での押さえ方,息の方向や早さなど色々な要素がありますので,実際に自分に会うかどうか使用してみる必要がありますが,私はリードとの相性もあってオーソドックスなセルマーS80*は殆んど使わずにYANAGISAWA ラバー#6に乗り換えてしまいました.
他のマウスピースも試していますが,自分にあうマウスピースがひとつあると安心です.
と,いうことで.
今年お付き合いいただいた皆様に感謝いたします.
良いお年をお迎えください.