2007年10月14日

ご要望にお応えして...AS110

ご要望にお応えして,Selmer AS110の画像をアップします.

AS110_7.jpgAS110_6.jpgAS110_5.jpgAS110_4.jpgAS110_3.jpg

百聞は一見にしかずですが,キーポストの位置やキー配置はMark VIIとほとんど同じのようです.パッドサイズの比較はしていませんので,細かいところはわからないのですが一見よく似ています.ちなみにパッドはメタルレゾネーター付きです.
AS110_1.jpgAS110_2.jpg

彫刻はあるのですが,結構簡素化された彫刻である印象です.写真で見かけるベルまで彫刻が入っているものと比べるべくもありませんが,彫刻一つ一つの繊細さも期待できません.

コメントにも書きましたが,162とAS100のベルには鉄芯が入っているとのことですが,このAS110では磁石は付かないので鉄芯は入っていないようです.ちなみにMark VIIでも磁石はくっつきません.
AS110_neck.jpgAS110_neck_2

最後の2枚の写真は先日からの話題のオクターブキーの部分です.すでに付け替えているので,普通のモデルのように長めのロッドになっていますが,比較のために撮った最後の画像に写っているオリジナルのキーパーツと比較してもらうと,オリジナルがいかに短いかがお分かりいただけると思います.その分,オリジナルではジョイント部分から上にはみ出すことがないため,キャップをつけない状態でもひっかけたり,曲げたりしにくいという配慮なのかもしれません.
posted by RIO at 19:11| Comment(4) | TrackBack(0) | アルトサックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おお!これですか。うーむ、なるほどねぇ。。
AS110のオクターブロッドのポスト位置がちょいと下に位置していますね。
だからAS110だとロッドの長さが足りないのかも。
ちなみに私のmodel162は、ポスト径の分くらい位置がちょい上に付いています。
Posted by 越後屋 at 2007年10月16日 00:08
ポスト位置までは気が付きませんでした.

Yangisawa A992とはポスト位置やオクターブロッドが付いたパーツの形状はほとんど一緒なのですが,なぜかオリジナルのパーツはロッドが約1cm短いのです.
ロッドの長さだけが違うという,ある意味パーツを流用しやすい形状でしたので自作してみましたが,パーツの元はYAMAHAのジャンクで全く違う場所のキーから切り出し,ロッドを削ったものだったりします...^^;
ロッドの部分以外はほぼ原形そのままです.

唯一,キーの軸になるキーロッドが若干YAMAHAのものより太いようで,そのままでは入りませんでした.
リペアの教則DVDでロッドをドリルに取り付け,ロッドにコンパウンドをつけてキーパイプに差し込んで回すことでロッドとのすり合わせを良くするという方法があったのですが,それを応用して,キーパイプを少し広げて,セルマーのロッドに合うように調整しています.
Posted by RIO at 2007年10月16日 00:35
しかし、凄く巧い具合にロッドを加工されていますね。プロの仕事ですよ、これは。

リペアの教則DVDってあるんですか?DVDも凄く興味がありますよ。私は英文で書かれたリペアマニュアルを持っていますが、ほとんど役に立っていません。
なかなかタンポが上手く合わないので作業が進みません。どこでDVDを入手できるのでしょうか?よければ教えていただけませんか?
Posted by 越後屋 at 2007年10月16日 01:35
リペアの教則DVDはhttp://www.musicmedic.comで購入しました.
英語ですので話している内容を聞き取るのが難しいところもあるのですが,DVDですので作業内容を見ておくだけでも参考になります.
ただ,リペアマンが恐ろしくアメリカンな雰囲気であることや,値段は一万円近くしたのに送られてきたものはとても安っぽいのには驚きました.
とはいっても,内容的にはとても満足できるものです.
eBayでは別のリペアの教則DVDも出ています.こちらは購入してませんが参考までに.
Posted by RIO at 2007年10月16日 07:52
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