ご要望にお応えして,Selmer AS110の画像をアップします.
百聞は一見にしかずですが,キーポストの位置やキー配置はMark VIIとほとんど同じのようです.パッドサイズの比較はしていませんので,細かいところはわからないのですが一見よく似ています.ちなみにパッドはメタルレゾネーター付きです.
彫刻はあるのですが,結構簡素化された彫刻である印象です.写真で見かけるベルまで彫刻が入っているものと比べるべくもありませんが,彫刻一つ一つの繊細さも期待できません.
コメントにも書きましたが,162とAS100のベルには鉄芯が入っているとのことですが,このAS110では磁石は付かないので鉄芯は入っていないようです.ちなみにMark VIIでも磁石はくっつきません.
AS110のオクターブロッドのポスト位置がちょいと下に位置していますね。
だからAS110だとロッドの長さが足りないのかも。
ちなみに私のmodel162は、ポスト径の分くらい位置がちょい上に付いています。
Yangisawa A992とはポスト位置やオクターブロッドが付いたパーツの形状はほとんど一緒なのですが,なぜかオリジナルのパーツはロッドが約1cm短いのです.
ロッドの長さだけが違うという,ある意味パーツを流用しやすい形状でしたので自作してみましたが,パーツの元はYAMAHAのジャンクで全く違う場所のキーから切り出し,ロッドを削ったものだったりします...^^;
ロッドの部分以外はほぼ原形そのままです.
唯一,キーの軸になるキーロッドが若干YAMAHAのものより太いようで,そのままでは入りませんでした.
リペアの教則DVDでロッドをドリルに取り付け,ロッドにコンパウンドをつけてキーパイプに差し込んで回すことでロッドとのすり合わせを良くするという方法があったのですが,それを応用して,キーパイプを少し広げて,セルマーのロッドに合うように調整しています.
リペアの教則DVDってあるんですか?DVDも凄く興味がありますよ。私は英文で書かれたリペアマニュアルを持っていますが、ほとんど役に立っていません。
なかなかタンポが上手く合わないので作業が進みません。どこでDVDを入手できるのでしょうか?よければ教えていただけませんか?
英語ですので話している内容を聞き取るのが難しいところもあるのですが,DVDですので作業内容を見ておくだけでも参考になります.
ただ,リペアマンが恐ろしくアメリカンな雰囲気であることや,値段は一万円近くしたのに送られてきたものはとても安っぽいのには驚きました.
とはいっても,内容的にはとても満足できるものです.
eBayでは別のリペアの教則DVDも出ています.こちらは購入してませんが参考までに.