遠いのであきらめてたのですが,土曜日に出張があり,その帰りの飛行機を東京に変更していってきました.
「東京JAZZ SUPER JAM featuring フォープレイ and デヴィッド・サンボーン」
フォープレイ,デビッド・サンボーンともに以前ブルーノートで観ていたのですが,その共演ということでとても楽しみにしていました.
チケットの確保は遅めだったので,送られてきたチケットでは2階席の端だったのですが,たまたま後ろの席にテレビカメラがセッティングされていました.
会場係員からカメラワークの問題で席の移動をしてほしいとのことを告げられ,案内されたのが2階席2列目のほぼ真ん中!
7時過ぎに開演でまずはジョージベンソンのステージから.ギタープレーとボーカルを堪能しました.
個人的にR&Bも好きなので大満足!
いわゆるスライド奏法もありましたが,あの指はほとんどボトルネック奏法のスライドバーに匹敵するのではと思わせるような演奏でした.
これだけでも十分贅沢なのですが,次の演奏がフォー・プレイ!
ボブ・ジェームス,ネーザン・イースト,ラリー・カールトン,ハーヴィー・メイソンの4人のグループですから当然圧巻.
彼らの凄いところは楽器が体の一部と化しているかのような演奏です.本当に何気なく弾いているようですが,そのタイミングでそのフレーズが入るか!というような遊び心にあふれ,なおかつ非常にリラックスした演奏です.
ブレークやピアニッシモを含めた音の強弱を巧みに使い,パワーだけで押し通して盛り上げるのではなく,聴衆をひきつける技はさすがトッププレーヤーの演奏だと思います.
前回ブルーノートで聴いた時よりボブ・ジェームズの演奏に気合いが感じられたのですが,それもその筈.
ボブ・ジェームズとサンボーンの共演はアルバム「Double Vision」以来初めてとのこと.ボブ・ジェームズがMCで自分にとっても特別な夜なのだと言っていました.
さて,いよいよサンボーンの登場なのですが,その前に紹介されたのがキーボーディスト.
「あれ?YouTubeで見た顔...」
ってリッキー・ピーターソン!
彼はデビッド・サンボーン・グループで長年キーボードを担当していて,SLAMのイントロがかっこよくて覚えていました.もちろんハモンド・オルガン担当.
そして,サンボーンの登場で会場は大盛り上がり!
かなりの人数がサンボーンファンじゃないのかなというぐらい...
それにしてもサンボーンとフォー・プレイの共演って贅沢の極みですよねぇ.
楽器のトラブルがあったとの情報もネットにはあるようですが,良い音を出していました.音の記憶は曖昧かも知れませんが,以前に聴いた時より音に艶が出ているように感じました.
(デュコフの攻撃的な音ではなく,それに深みを増した感じとでも言うのでしょうか.さすがにPAもサンボーンセッティングなのかサブトーンもしっかり聴こえていました.)
既におなかいっぱいの感がありますが,そこにさらにサム・ムーア登場!
もう,「何それ?」状態です.
大変な盛り上がりの中,ソロ回しが始まり「あぁコッチも見なきゃ」,「アッチも見なきゃ」,「ソロ以外のところで面白いことやってない?」って感じで最終的には何を聴いてたんだか....(^^;
惜しむらくは,アンコールでせめて一曲やって欲しかったなぁ...