2007年10月25日

リーク!リーク!リーク!

パッド交換からコルク交換,バランス調整までを行い,だいぶバランスのとり方がわかってきましたが,リークの制御が一番難しいと思います.

トーンホールのレベリングが不十分なのか,パッドの傾き補正がいまいちなのか薄い紙一枚かそれより細いリークを制御するのに難渋します.


大まかなリークはキーバランスをとりながら,キーの傾きを調整して直せますが,キーの押さえ具合によっても,リークの出方が変わってくるため調整が難しいところです.
トーンホールにパッドが触ったぐらいできちんと閉じてくれるようになるまで追い込むのに試行錯誤しているところです.キーカップを温めなおせるところは温めた上でキーを上から押さえたり,パッドツールでパッドを温めてトーンホールの形をつけながら抑え込んだりしています.パッドを取り付けるためのシュラックの量にもよりますが,多すぎても少なすぎてもだめですし,はじめから強く押さえ込んでも後の調整が難しくなったりするようです.この辺は研究が必要...


パッドツールは最初ステンレスの板で代用していたのですが,部分的に強く熱しすぎたり,板が薄いとすぐに冷めて十分に温められなかったりしたのですが,市販のパッドツールは厚めのステンレス板でパッドの形状に合わせてリングが付いており,レゾネーターに干渉することなくパッドの革の部分を熱することができるので特にプラスチックレゾネーターのパッドに交換する場合には有用だと思います.また,厚めで金属量があるため,熱した後に冷めにくく,落ち着いて作業できる利点があります.


トーンホールの傾き補正には色々な厚みの板をかませて,反対側を押すことによりバランスをとれるのですが,この板にはホームセンターから色々なステーを買ってきて,使い分けています.
問題はロッド側のカップが浮いてリークが出る場合が厄介で,ロッドとは反対側にステーをかませて,ロッドとキーカップを連結する支柱部分をプラスチックハンマーでたたいて調整しています.ただし,力加減が難しく,キーによってはその部位をたたけないこともあるので,その際は再び分解して組みなおすしかなさそうです...(どなたかアイディアありますか?)

それでも最近は部屋を真っ暗にしてやっとわかる程度のリークにするぐらいまではできるようになってきましたが,慣れもあるとは思いますが根気が要る作業です.


ちなみに,色々な用語があるので少し整理しておいたほうが良いかもしれません.同じことを違う呼び名で言うこともあるようですので...


とりあえず,パッド部分の関連用語で
パッド = タンポ = タンポン
シュラック = ラック
(キーカップにパッドを取り付けるための接着剤.樹脂の一種で80度ぐらいでとけるそうです.)
キー・パール = Mother of Pearl = 真珠貝 = 白蝶貝
(キーの部分に埋め込んである白いもの.プラスチックのものもあるようですが,本来は白蝶貝です.Mother of Pearlは読んでそのまま真珠の母ですから母貝のこと―つまり真珠貝です.)

今日はここまで.

posted by RIO at 22:11| Comment(2) | TrackBack(0) | アルトサックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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