2007年06月24日

Lisaの採譜

デビッド・サンボーンLisaにはいくつかバージョンがあります.
耳コピーだと忘れてしまうことがあるのと,細かい部分がいい加減になってしまうので,今回はサックスの練習用に採譜してみることにしました.
とはいっても,学校の音楽の時間ぐらいしか音楽教育を受けたことがないので,それなりに無謀ではあるのですが,コンピュータがある程度得意なので,この力を最大限に利用してみようと思いやってみました.(ずいぶん昔には数値打ち込みでシーケンスを組んだ経験もありますので,少しはわかってるつもりですが...)
使用するソフトはAudacityという音楽波形編集ソフトとFinale NotePadという楽譜作成・再生ソフトです.どちらもフリーウエアです.


まず[Inside]に入っている[Lisa]をコンピュータでMP3に変換し,Audacityでテンポを半分にします.このときピッチ(音程)は変わりませんので,まずは音程を一つ一つ拾ってゆきます.インターネットでは五線紙のひな形を作って配布しているサイトもいくつかありますので,今回http://hasuo.netで配布している五線紙データをプリントアウトして使いました.
まずはリズムは無視して(わかる人はきちんと音符の長さを取ってもらってもいいですが,私はその部分があやしいので,あとでコンピュータの力を借ります.),音程をひたすら拾ってゆきます.
横にキーボードやピアノがあればそれを使っても良いですし,私はやはりインターネット上で仮想鍵盤を提供しているhttp://www.tadpolemusic.net/「便利な鍵盤ハーモニカ」というのを利用しました.

ある程度,進んだところで,Finale NotePadに音符を置いてゆきます.本当はここで曲の調がわかったほうが良いのですが,わからなければとりあえずC majorで作っても良いです.後で修正は必要になりますが,他の調に変えるにしても一番わかりやすいと思います.

Finaleでは楽器に応じた楽譜の作成を行ってくれますので,ここでは木管楽器AltoSaxを選びます.そこで,はじめに出てくる楽譜は絶対音階でのC majorをAltoSax用に変えて表記してあるので,メニューの書類から「移調楽器を実音で表記する」の項目にチェックを入れます.すると♯や♭などの調号が付いてないC majorの楽譜が現れますので,先ほどキーボードで音程をとった音を入れてゆきます.

最初の出だしが弱起の曲かそうでないかで最初に休符が入るかどうかが決まりますが,そこは気合いを入れて何拍目で最初の音が出てるかを判断してください.まずは8分音符で一小節ほど音符を打ち込みます.単純なリズムであればここで最初から音符の長さを予測して入れてゆきます.無理なら8分音符で打ち込んでいったものを再生し,実際の演奏と音の長さを聴き比べながら少しずつ調整してゆきます.微妙なニュアンスは違っても,音程と基本的な音の長さが合っていれば練習用楽譜としては問題ありませんので少しずつ進めます.時間はかかりますが,この繰り返しにより少しずつ楽譜ができてゆきます.
再生はAudacityでは停止状態で波形の上でダブルクリックするとそこから再生が始まりますし,Finaleでは小節単位で再生開始位置を指定できるので,これを利用して進めてゆくといいと思います.作業的には数日かかるかもしれませんが,採譜することにより,楽譜の上でのリズムと実際に聞いたリズムがある程度一致してくると思うので,のちの演奏にも役立つと思います.
posted by RIO at 22:33| Comment(0) | TrackBack(1) | アルトサックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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